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ExcelにClaudeを入れたら、工程表が10分で作れた話

ExcelにClaudeを入れたら、工程表が10分で作れた話

工程表作成、まだ手作業で時間をかけていないか

工程表の作成は、施工管理業務の中でも地味に時間を取られる作業のひとつだ。工種の洗い出し、工期の割り付け、バーチャートの整形――Excelで一から作ろうとすると、慣れた担当者でも30分〜1時間はかかる。工事の規模が大きくなればなるほど、その時間は膨らんでいく。

そこで注目されているのが、ExcelにAIアシスタント「Claude」を組み込んで使う方法だ。AnthropicがMicrosoft向けに提供している「Claude in Excel」アドインを使えば、Claudeを直接Excel上で呼び出すことができる。工程表の作成がどう変わるのか、その手順と実際の使い勝手を紹介する。

ExcelにClaudeを入れたら、工程表が10分で作れた話

まず確認:利用できるプランは?

Claude in Excelは現在ベータ版として提供されており、ClaudeのPro・Max・Team・Enterpriseプランが必要だ。無料プランでは利用できないため、まだ有料プランに加入していない場合は先にアカウントをアップグレードしておこう。


Claude in Excelのインストール手順

インストールはExcel上ではなく、MicrosoftのMarketplaceから行うのが正式な手順だ。

個人で導入する場合

  1. Microsoft MarketplaceのClaude in Excelページにアクセスする
  2. 「今すぐ入手」をクリックしてアドインを取得する
  3. Excelを開き、アドインをアクティブにする
    • Windowsの場合:上部メニュー「ホーム」→「アドイン」
    • Macの場合:上部メニュー「ツール」→「アドイン」
  4. Claudeアカウントでサインインすれば準備完了

アドインを開くショートカットも覚えておくと便利だ。Windowsは Ctrl+Alt+C、Macは Control+Option+C で素早く呼び出せる。

会社(組織)で一括導入する場合

IT管理者がMicrosoft 365管理センターから組織全体にデプロイすることもできる。複数人で使う現場やチームでの導入はこちらの方法が適している。

詳しい手順はAnthropicの公式サポートページ「Claude in Excel の使い方」も参照してほしい。


工程表を作る:実際の手順

準備ができたら、さっそく工程表の作成を試してみよう。

① 工種と工期をテキストで伝える

Claudeのサイドパネルに、以下のような内容を入力する。

「下記の工種と工期でバーチャート工程表をExcelで作成してください。 工期:4月1日〜6月30日 工種:仮設工事、土工、基礎工事、躯体工事、仕上げ工事、外構工事」

② Claudeが工程表の構成を提案・出力

入力後、ClaudeはExcelシートに直接バーチャートの骨格を生成する。各工種の行、日付の列、そして作業期間を示すセルの割り付けまで自動で行われる。工種間の順序関係もある程度考慮した上で工期を割り付けてくれるため、ゼロから作るよりもはるかに早い。

③ 細部を修正する

自動生成された工程表をベースに、現場の実態に合わせて日程を調整する。「○○工事を5日前倒しにして」と追加指示することもできるし、手動でセルを編集してもいい。たたき台ができているため、この修正作業も短時間で終わる。

全体を通じた所要時間は、慣れれば10〜15分程度。従来の半分以下に収まるケースが多い。


使ってわかった、できることとできないこと

AIを使った工程表作成には、当然ながら限界もある。公式でも明記されている現時点での非対応機能と合わせて整理しておく。

できること

  • バーチャートの骨格生成
  • 工種の順序を考慮した大まかな工期割り付け
  • 追加指示による日程変更・調整
  • 数式のエラー検出・修正
  • 複数タブにまたがるシートの内容把握

現時点での限界・非対応事項

  • 条件付き書式の設定・変更
  • マクロ・VBAの作成や操作
  • データの入力規則(バリデーション)設定
  • セッションをまたいでのチャット履歴の保持
  • クリティカルパスの自動計算(専用ソフトには及ばない)

また、現在使用されるAIモデルはClaude Opus 4.5に固定されており、他のモデルへの切り替えはできない。

あくまで「たたき台を素早く作るツール」として割り切って使うのが現実的だ。精緻な工程管理にはMicrosoft Projectや専用の施工管理ソフトとの併用がおすすめだ。


まとめ

ExcelとClaudeの組み合わせは、工程表作成の「最初の一手」を劇的に楽にしてくれる。特に、定例業務として毎工事ごとに工程表を作り直す施工管理担当者にとっては、導入コストに見合った時短効果が期待できる。

現時点ではベータ版であるため、今後機能が追加・変更される可能性もある。まずは一度試してみて、自分の業務フローに合う使い方を探してみてほしい。

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