※本記事は全4回シリーズの最終回です。
目次
世界に挑む象徴
サングループは、世界一のロープウェイを完成させました。
ギネス世界記録に認定される高低差と距離。
それは観光施設という枠を超え、「挑戦する国」の象徴そのものでした。

成功の裏には強い意志があります。
「自分たちの文化を信じ、世界に打ち出す」という姿勢が、成果を引き寄せているのです。
日本の過去と重なる姿
この姿勢を見て、私たちは明治維新を支えた岩崎弥太郎の姿を思い出しました。
官と民が一体となり、近代化を推し進めたあの時代。
日本が持っていた勢いとベトナムの今が、どこか重なって見えたのです。
五感で得た学び
そして何より、今回の視察で痛感したことがあります。
「40年前の価値観に留まってはいけない。常に情報をアップデートし続けなければならない」ということ。
その情報は、ネット検索だけでは得られません。
灼熱の街に立ち、喧騒の声を聞き、人々の笑顔を見て初めてわかることがあります。
五感で体験したからこそ、既存の価値観を揺さぶられ、新たな視点を持つことができたのです。
日本への示唆
私たちは「失われた35年」を嘆くのではなく、今ある日本の強みと、ベトナムから学んだ視点を掛け合わせるべきだと感じました。
挑戦する熱量を忘れず、柔軟に変化を受け入れること。
それがこれからの日本に必要な姿勢ではないでしょうか。
ザ・ブリッジとして
そして、この学びをどう活かすか。
私たち「ザ・ブリッジ」は、日本と世界をつなぐ架け橋でもありたいと考えています。
ベトナムのダイナミズムから得た気づきを共有し、新しい未来を描いていきたい。
それが、この視察で得た最大のヒントでした。
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