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技術提案書のたたき台をAIで作る|建設業の文書作成を大幅時短するプロンプト公開

技術提案書のたたき台をAIで作る|建設業の文書作成を大幅時短するプロンプト公開

技術提案書の作成、いつも時間が足りなくなっていないか

公共工事の総合評価落札方式やプロポーザル方式では、技術提案書の出来が受注を左右する。評価項目は「施工計画」「品質管理体制」「安全対策」「環境への配慮」など多岐にわたり、課題に対する着眼点・解決策・効果をわかりやすく文章にまとめることが求められる。

問題は、この作業に想像以上の時間がかかることだ。「何を書けばいいかわかっているのに、文章にまとめるのが遅い」「類似工事の提案書を流用しようとしても手直しに時間がかかる」という声は、設計・積算・施工管理の担当者から共通してよく聞かれる。

この記事では、ChatGPTやClaudeなどの生成AIを使って技術提案書のたたき台を短時間で作る方法を、実際に使えるプロンプトとともに解説する。

技術提案書のたたき台をAIで作る|建設業の文書作成を大幅時短するプロンプト公開

技術提案書の基本構成をおさらい

生成AIを使う前に、技術提案書の標準的な構成を整理しておこう。総合評価落札方式の技術提案書は、発注機関によって書式が指定される場合が多いが、一般的に以下の要素を含む。

① 工事の課題と着眼点 この工事の施工で特に難しい点・リスクとなる点を特定し、発注者が何を重視しているかを押さえる。

② 技術的な提案内容 課題に対する解決策(工法・施工方法・使用材料・品質管理方法など)を具体的に記述する。

③ 提案の効果・優位性 提案した方法を採用することで、工期・コスト・品質・安全・環境面でどのような効果が得られるかを示す。

④ 施工体制・安全管理 品質確保のための組織体制、安全衛生管理計画、近隣への配慮など。

⑤ 実績・信頼性の根拠 類似工事の施工実績や、使用する技術・工法の裏付けとなる情報。


AIを使うことで何が変わるか

技術提案書の作成においてAIが最も力を発揮するのは「たたき台の文章生成」だ。

担当者が「こういう課題があって、こういう対策を取りたい」という情報をAIに渡すと、それを提案書らしい文章に整えてくれる。技術的な判断や現場の知見は担当者が入力した情報に基づくため、内容の正確さは担当者が責任を持ちながら、「書く」という作業の大半をAIに任せられる。

実際に建設会社でAIを使った書類作成を導入した事例では、施工計画書の作成時間が大幅に短縮されたという声が複数報告されている。技術提案書でも同様の効果が期待できる。


コピペで使えるプロンプト集

① 技術提案書全体のたたき台を一気に生成する

以下の工事情報をもとに、総合評価落札方式の技術提案書の
たたき台を作成してください。

【工事概要】
工事名:○○橋梁補修工事
発注機関:○○県○○土木事務所
工事内容:橋梁上部工(床版)の補修・補強工事
工事規模:橋長120m、2径間
施工予定工期:令和○年○月〜令和○年○月(12か月)

【発注者が求める技術提案のテーマ】
・交通開放(片側交互通行)を維持しながらの工事品質確保
・近隣住民への騒音・振動対策

上記2つのテーマについて、以下の構成で提案書のたたき台を
作成してください:
1. 課題・着眼点(発注者が重視していると思われる点)
2. 提案する施工方法・管理方法(具体的に)
3. 提案の効果(定量的な表現も含めて)
4. 実施にあたっての留意事項

各テーマ400字程度でまとめてください。

② 特定の課題に対する提案文を生成する

以下の施工課題に対する技術提案の文章を作成してください。

【課題】
河川護岸工事において、出水期(6〜9月)を避けながら
工期内に施工を完了させる必要がある。

【自社が採用したい対策】
・プレキャスト製品の活用による現場作業時間の短縮
・BQ施工記録による進捗の見える化
・2班体制による並行作業

上記の対策について、発注者への技術提案として
説得力のある文章(350字程度)にまとめてください。
「課題の認識→提案内容→期待される効果」の流れで記述してください。

③ 既存の提案書を改善・強化する

以下の技術提案書の文章を、より評価されやすい表現に
改善してください。

【現状の文章】
(ここに現在の提案文を貼り付ける)

【改善の方向性】
・発注者の立場から見てメリットがわかりやすい表現にする
・数値・根拠を入れてより具体的にする
・重複表現や回りくどい表現を整理してコンパクトにする

改善後の文章(300字以内)と、どの点を改善したかの
ポイントも合わせて教えてください。

④ 類似工事の実績文を整理・要約する

以下の施工実績情報をもとに、技術提案書の「施工実績」欄に
記載する文章を作成してください。

【実績情報(箇条書き)】
・令和○年:○○市○○橋補修工事、橋長85m、コンクリート補修
・令和○年:○○県○○大橋防水工事、橋長160m、グレードアップ工法
・令和○年:○○道路○○跨線橋補強工事、耐震補強、交通規制下施工

上記の実績が今回の工事に活かせることを示す文章(200字程度)を
作成してください。特に「交通規制下での施工経験」と
「コンクリート補修の技術力」を強調してください。

効果的に使うための3つのポイント

情報を先に整理してからAIに渡す AIへの入力が「工事の概要」「発注者が求めていること」「自社が採用したい方法」の3点さえ揃っていれば、たたき台の精度が大きく上がる。何もない状態でAIに「技術提案書を作って」と頼んでも、内容の薄い文章しか出てこない。

出力された文章は必ず現場の知見で修正する AIは一般的な工法や対策を文章化するのは得意だが、現場固有の条件(地形・近隣状況・発注者の意向など)は反映できない。たたき台をベースに、担当者が現場の実態に合わせて修正することが前提だ。

プロンプトを社内で蓄積・共有する 一度うまくいったプロンプトは社内で共有資産にすると効果が高い。「○○工事タイプ用プロンプト」「騒音対策提案用プロンプト」などとテンプレート化しておけば、次の工事でも即使える。


注意点:評価を左右するのは「内容の質」

AIは文章を整えてくれるが、技術提案の評価を高めるのは文章力ではなく「着眼点の鋭さと解決策の具体性」だ。

発注者が高く評価する提案書の条件は、業界の専門家も指摘するように、次の3点に集約される。

  • 発注者が何を問題視しているか(課題の着眼点)を正確に捉えている
  • その課題に対して効果的・具体的な解決策を提案している
  • 解決策の効果を数値・根拠とともに示している

AIはこの3点の「言語化・文章化」を助けてくれるが、「何が課題か」「どう解決するか」という判断自体は担当者の専門知識と現場経験が不可欠だ。AIをあくまで「文章のたたき台ツール」と割り切り、中身の質は担当者が責任を持つという使い方が最も成果につながる。


まとめ

技術提案書の作成にAIを活用することで、「頭の中にあることを文章にする」という作業の時間を大幅に短縮できる。特に複数のテーマについて提案文を用意しなければならない場合や、過去の実績を整理して盛り込む作業には、AIのたたき台生成が実用的だ。

今回紹介したプロンプトをそのまま使っても、工事情報を書き換えれば次の案件から即活用できる。まずは実際に試してみて、自社に合ったプロンプトへのカスタマイズを重ねていきたい。

動画で要約を説明しています。▼

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